その昔、1GG改2.4L+To4EというセリカXXに乗っていましたが、それとは次元が違うし、一時期7Mを積んだソアラソアラにも乗っていましたので、ある程度の加速には驚かないのですが、この車は凄かった。 タービンがTD08という当時一番大きいタービンで、HKSアメリカが大まかにつけたものだと思いますが、過給が掛かった時はそれは大変でした。1速、2速、3速で180kmになってますから。 で、4速で230km。 これを普通に高速道路で出してました。 普通のドライブです。
ある日関越自動車道で、250kmぐらいで走っていると、「パン」という音がエンジンルームからしました。「やばい」と思い、アクセルを抜きました。バックミラーを見ても白煙は噴いていない。 エンジンは普通に回っている。  路肩に止めてしばらくアイドリングしていましたが、水温に異常なし。 とりあえず普通に走るので、その日はおとなしくしていました。
その後、これといってなにが不調というわけではないが、確実に加速の体感は落ちている。 数日後、クーラントのリザーバー警告灯が点灯(警告灯は北米仕様のみ?)。 オーバーヒートはしていないがこれは不安。
いきなり来ました、オーバーヒート。友人宅前。ガスケットが吹き抜けた。 とりあえず神奈川に引っ越してから知っているチューニングショップがないので、友人宅から近いショップに預けることに。 これが大失敗。
ヘッド面研に厚めのガスケットで簡易OH。仕上がって車を引き取って5分後、オーバーヒート。
結局原因がわからず、サーモスタットのせいにしてサーモスタットをぶち抜いて様子を見ることに。 相変わらずクーラントは減るし、水温も安定しない。 仕事も忙しくなってきたので、スープラにはあまり乗らなくなってしまいました。 
ある日会社の同僚を送らなければならないのでいやいや車に乗りました。 エンジンから異音がする。 「カラカラ」。これってメタル打ってない? こないだのヘッドオーバーホールはなんだったのか? 30万近く払ってるのに。 もはやエンジンは死に掛けている。 
悪いことは重なるもので、当時運動不足解消のため、○真空手をやっていたのですが、組み手の最中に蹴りが目を直撃し、2日ぐらいたって目医者に行くと「網膜はく離が進行している。即入院即手術」ということになりまして、有名な先生のオペを受けるために川崎から埼玉の川越に行くことになりました。 即日入院なので、荷物もあることだし車で一度実家に行くことにしました。 エンジンからの異音が大きくなり、回転を上げてもスピードが出なくなりました。 関越のインターを降りて、実家についたとき、スープラのエンジンは終わりました。 私の目を守ってくれてありがとう。
実家の庭で動けなくなってしまったスープラ

無事手術が成功し、3週間で退院しました。 不動車になってしまったスープラは、近所の修理屋さんに断られ、牽引してディーラーに持っていきましたが断られました。 手に負えない。 手間が掛かりすぎて、莫大な工賃が発生するとのことでした。 単純にハンドルが左だけでなく、取り回しがかなり違うらしく、メカニックさん直々に説明を受けて断られました。 以前セリカXXでお世話になったチューニングショップははチューニングをやめてしまっていたが、相談にいくとあるショップを紹介してくれました。 それが最悪な事態を引き起こしました。
細かく思い出すだけで頭にくるので要点をまとめて書きますが、紹介されたショップというのがどうしようもないところで、車を持ち込んで2年も待たされました。 最初は3ヶ月の予定でしたが、1ケ月伸び、「来月できる」「部品がこない」なにか理由をつけて伸ばされました。 エンジンを下ろされているので車を引き取るわけにも行かず・・・。 結局オーダーした仕様とは程遠い状態で戻ってきて(単なるOH。オーダーは燃調をキチンととってブースト1.3仕様)。 それよりも2年放置されたことで車が本当に痛んでしまいました。

本当に最悪のショップでしたが、その後当然のように倒産・夜逃げとなりました。 私は車が動くようになってなんとか帰ってきましたが、車が帰ってこない人もいました。
SUPRA2へ